どがしこでん×インタビュー

もり     な み こ

 奈美子さん 

イラストレーター・子どもの絵画教室講師である「あったか☺おえかき屋」NamiN。「誰かの心をあたたかくする表現」を大切に大牟田を拠点に活躍中。大牟田市内外の幼稚園や保育園で絵画教室を開催したり、地域の祭りやマルシェに似顔絵屋さんを出店したり、「心の定期便」という漫画配信サービスなどの取り組みも行なっている。 

誰かの心に寄り添う絵を届けたい

夢の絵本出版を叶える

 幼少の頃から絵を描くことが好きで、幼稚園年中から小学6年生まで絵画教室に通い、中学高校は美術部に入部しました。思慮深く、感受性の強さから変わりゆく環境に馴染めない時期もありました。ですが、周りの支援や地域の皆様のおかげで子どもの頃からの『いつか自分の絵本を作りたい』という夢を叶えることができ、次は私が誰かの心を支えたいと思ったのです。

 大人になるにつれ、心だけが追いつかず常に「自分探し」の日々で、それでも心と向き合い「子ども達にわくわくするような経験を届けたい」という想いを胸に保育士になりました。治療を続けるも心身ともに疲弊しましたが、絵を描いている時だけは自分の心と向き合い気持ちも楽になれたのです。

 徐々に体調も戻り、リハビリも兼ねて様々なバイトをしました。ある日、『絵画教室の講師をしてみない?』と声をかけていただき、本格的に絵の仕事を考えていたので、市内外の保育園や幼稚園、そして麒麟書店さんの2階をお借りして子どもの絵画教室をするようになりました。

きっかけをくれた人との出会い

 絵の講師と別にお掃除のバイトを掛け持ちしており、その職場で今回出版する『まるさんとわたし』の〝まるさん〟のモデルとなる方と出会いました。日頃から心に刺さった言葉や出来事など書き留めることが日課で〝まるさん〟の人柄に惹かれ「まるさんを絵本にしたい!」と思い始めました。

 そこから麒麟書店さんで2回目の個展や、他の方々からのイベント出店のお誘いを沢山いただき、ひたすら絵を描き続けました。映画『オオムタアツシの青春』では小物やエキストラ募集のポスターを手がける事になりとても有難かったです。

 色々経験させていただく中で、「やっぱり自分の絵本を出したい!」と〝まるさん〟に話すと、どがしこでんの自費出版広告を手に〝まるさん〟が「これどうかな?」と来られ『まるさんとわたし』を出版できることになりました。

 姪や甥、絵画教室の子ども達にも絵本を見てもらい、絵の表情などを楽しむ姿を見て、大人子ども問わず多くの方にこの絵本を読んでほっこりしていただきたいと思いました。

 

「あなたはひとりじゃないよ」と伝えたい

 私自身小さい頃から地域の方々や家族など周りの大人に助けてもらってきたので、子ども達に「周りの大人は見守っているよ」という想いを大切に活動しています。現代社会での悩みがある方、少し心が疲れている方には施設様向けの『心の定期便』という心のケアの為の漫画配信サービスもしており、心との会話時間を作るきっかけになればと思います。「私も一緒だよ」とそっと寄り添えるような漫画をこれからもお届けしていきます。

 絵本『まるさんとわたし』の出版記念として2026年9月5日(土)に麒麟書店さんにてサイン会を予定しております。読み聞かせなども予定しておりますので、お気軽に足を運んでいただけると嬉しいです。

(聞き手:上野夏澄)